欧州の専門家はユーロの中央銀行デジタル通貨(CBDC)であるデジタル・ユーロは概念実証ですら4〜5年かかると指摘している。

11月30日に開かれた「Upgrading Money to the Digital Age: Introducing Digital Euro」と題したパネルで、現在の課題はデジタル・ユーロの役割を理解することが重要であり、実際の導入はかなり先のことになるとの意見で一致した。

欧州中央銀行のアウステヤ・シュタカイトー氏は、ECBが本格的にデジタルユーロを追求するかどうかの決定を下すのは2021年の半ばになるだろうと述べた。これまでにラガルド総裁が2021年1月になるとの発言とは矛盾している。今のところ、問題は「ユーロをどのようにエコシステムに導入し、商業銀行の資金とどのように連携するか」だとは述べている。

(出典:シュタカイトー氏のプレゼンテーション)

スウェーデンでCBDCに取り組んでいるリクスバンク顧問を務めるカール・アンドレアス・クラウセン氏は、スウェーデンはすでにCBDCであるeクローナの概念実証を終えているが、実際の販売は4〜5年先になると話している。

「いくつかの法的な問題があり、これは大きな問題のため、すぐには決定できない。政治的な裏付けが必要だ。我々は議会に専門家委員会を設置すべきだと提案した」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン