欧州連合理事会と欧州委員会が5日にステーブルコインに関して共同声明を発表し、貨幣主権へのリスクが対応されるまでグローバルなステーブルコインがEUで立ち上がることはないと述べた。
EU当局は、ステーブルコインが安くて速い支払い手段として効果的であると認めつつも、消費者保護やプライバシー、税金、サイバーセキュリティー、マメーロダリング、テロ資金供与などの点でリスクと課題があると述べた。これらの課題解決には異なる管轄での協調が必要であるとし、「法律面、規制面、監視面での課題とリスクが適切に特定されて対応されるまでグローバルステーブルコインの運用をEUで始めるべきではない」と結論づけた。
コインテレグラフは、欧州連合理事会にコメントを求めているが、返信は来ていない。
一方、EU当局は、中央銀行が独自のデジタル通貨の費用対効果やクロスボーダーでの利用について研究をすることを歓迎すると述べた。
昨日、フランスの中央銀行は、2020年に独自のデジタル通貨をテストする計画を立てていると報じられた。
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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン