著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・雲が支えとなるか
XRP/JPY 日足 Bidチャート
上図は、XRP/JPYの日足チャート(期間:2021/11/11~現在)である。
一目均衡表を見てみると、XRP/JPY は2月下旬より雲の中でもがいており、方向感の見えにくい展開が続いていたが、雲のねじれをきっかけに一転上昇機運が高まった。
雲のねじれは変化日でもあり、ねじれ以降は急な動きが発生しやすいことで知られているが、今回は3/11(変化日)に大幅上昇し、一気に雲を突き抜けた。
その後も、雲上限をサポートとしてしっかりした動きとなっている。
一方で、ファンダメンタルズ要因に目を転じると、地政学リスクが依然重くのしかかっており、視界の晴れない状況だ。
また、暗号資産についても当局の規制情報にマーケットが懸念する場面もあった。
「欧州議会で14日投票が予定される暗号資産(仮想通貨)法案「MiCA」に、ビットコイン(BTC)などPoW銘柄を規制する条項が再び盛り込まれることがわかった」との報道などにより、暗号資産市場全体が急落した。
この急落に伴い、XRP/JPYは再び雲上限を割り込む場面も見られたが、前述の条項が欧州議会の経済開発委員会の投票で非承認された影響もあってか、雲上限まで値を戻し、下げ止まった。
足元は雲上限を支えに耐えている様子だが、雲の中へ逆戻りの展開となった場合、先の雲が薄いため、あっさりと下抜けてしまうかもしれない。
日足では①のレジスタンスと②のサポートで三角保ち合いを形成しており、しばらくは上値が伸び悩む可能性も考えられる。
はたまた、雲上限が強力なサポートとなり上昇の勢いが戻り、①のレジスタンスを抜ければ、いよいよトレンド転換の訪れと捉えることもできそうだ。
では次に、今後の値動きについてシナリオを考えてみる。