ビットコイン(BTC)は週初に8万4000ドルから力強く反発したものの、年初価格である9万3000ドル付近で売り圧力に直面し、強気センチメントはやや後退した。
オンチェーンデータが示す重要レベル
クリプトクオントのデータによれば、BTC/USDは現在、多くの保有期間グループの平均実現価格(取得原価)を下回って推移しており、市場の不安定さを示しているという。
クリプトクオントのアナリストであるダークフォスト氏はX投稿で「まずビットコインに奪還してほしいのは直近6〜12か月のLTH(長期保有者)の実現価格で、これは約97000ドル付近だ」と述べた。
同氏によると、このレベルは短期保有者(STH)と長期保有者(LTH)の転換点であり、ここを上抜ければ、「これらの投資家が再び含み益を期待できる状態となり、売却ではなく保有継続を選ぶことで市場の安定につながる」という。
一方で、9万7000ドルを明確に上回れない場合は「慎重姿勢を保つ必要がある」と警告した。
下落方向のサポートとしては、アナリストのダーン・クリプト・トレーズ氏が指摘する8万8000ドルが重要であり、これは長い時間軸での価格レンジ下限に相当する。
強気派は週足の終値で9万3000ドル超えが必要
トレーディングビューのデータによれば、BTC/USDは9万2000ドル付近で推移し、依然として年初時の価格(9万3000ドル)を回復できていない。
この水準は「9万3500ドルの高値レンジ抵抗」とも一致すると、アナリストのレクト・キャピタル氏はXで述べた。
「週足で9万3500ドルを上抜け、その後のリテストでサポートとして確定できれば、レンジ上抜けが成立する」
個人資産管理会社のスイスブロックは「数週間にわたり完全にマイナスだったビットコインのモメンタムが再点火しつつある」とし、9万3000〜9万3500ドルを明確に固められれば、短期の次のターゲットは9万5000ドル突破になると分析した。
アナリストのアルファBTC氏も同様に、現レベルからの反発で週末までに年初価格を上回る動きを期待していると述べた。
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