ロシアの中央銀行は独自のデジタル通貨の試験を開始した。

ロシアの中央銀行であるロシア銀行はデジタルルーブルの試験を正式に開始し、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の送金を無事に完了したと発表した。ロシア銀行は昨年3月に2022年初頭にもデジタルルーブルの試験運用を開始する予定と公表していたが、計画通りになったようだ。

デジタルルーブルパイロットグループには12の金融機関が参加し、そのうち3つの銀国が既にCBDCプラットフォームに統合している。その中の2つの銀行が「モバイルバンキングアプリケーションを使用し、クライアント間のデジタルルーブル送金のフルサイクル」を完了した。

テストの第1段階では、ユーザーがモバイルアプリケーションを介してデジタルルーブルプラットフォーでウォレットを開き、CBDCに交換してそれを取引に使用する。

第2段階では、商品やサービスの支払方法としてデジタルルーブルをテストし、スマートコントラクト実装や財務省との連携をテストする予定だ。将来的には、中央銀行はオフラインモードでのデジタルルーブル決済を導入することも計画しているという。​​​

ロシア中央銀行のオルガ・スコロボガトヴ第一副総裁は、デジタルルーブルは「市民や企業、国にとって新しい機会」であると述べ、ロシアのどの地域でも無料で利用できるようにすると述べている。