インターネットの闇の部分に潜むハッカーたちは、ハッキングされた仮想通貨口座をダークウェブで1件あたりわずか30ドル(約4100円)で販売していると報じられている。

4月24日のオンラインデータセキュリティ企業「プライバシーアフェアーズ」による調査報告書によれば、犯罪者たちは不正に入手した口座情報をダークウェブ上で販売しているという。

違法に入手された仮想通貨口座の価格は以下の通りだ。

  • Kraken検証済みアカウント:1170ドル
  • Binance検証済みアカウント:410ドル
  • Crypto.com検証済みアカウント:300ドル
  • Coinbase検証済みアカウント:250ドル
  • Bitrex検証済みアカウント:30ドル

昨年2022年にはクラーケンとバイナンスの口座はそれぞれ260ドルと250ドルで取引されていたので、価格が急上昇していることがわかる。

ハッキングされた口座は、仮想通貨取引所での本人確認(KYC)手続きを違法に回避するために使われることが多い。

ちなみにダークウェブ上では仮想通貨口座だけでなくクレジットカード情報も販売されている。最大5000ドルの残高があるクレジットカードのアカウント情報は110ドルで、最大2000ドルの残高があるオンライン銀行口座のログイン情報は60ドルで販売されている。

さまざまなSNS口座のログイン情報も入手可能で、ハッキングされたフェイスブック、Airbnb、Gmailアカウントが1件25ドルから提供されている。

これらの衝撃的なデータについて、プライバシーアフェアーズのセキュリティ研究者ミクロシュ・ゾルタン氏は、インターネットユーザーはこれまで以上に個人情報に注意を払わなければならないと指摘している。

「誰かがあなたの口座情報やSNSアカウントの情報を手に入れた場合、上記の価格で売られると思った方がいい」とゾルタン氏は説明している。

コインテレグラフの読者におかれては、セキュリティ対策には万全の注意を払っていただきたい。