33歳のデンマーク人の男が、仮想通貨ビットコイン(BTC)で45万ドル(約5000万円)以上のマネーロンダリングを行ったとして、4年3ヵ月の懲役刑を宣告された。テック系ニュースサイト「ザ・ネクスト・ウェブ(TNW)」が4月8日に報じた。
TWNの記事によると、犯人は犯罪行為に由来する300万デンマーククローネ(約5000万円)の資金洗浄を行ったことを認めたとデンマーク警察が発表したという。
また現地報道によると、犯人は、資金をBTCに交換後、共犯者が所有するデンマーク国外の仮想通貨取引所口座に預け入れたという。
デンマーク警察は、恐喝やゆすりなどの詐欺に関連する犯人の銀行口座を発見後、カードの不正使用調査を通じて犯人を特定したと伝えられている。
また警察庁長官は、当局は「インターネット上の複雑な事件の捜査を優先させている」と主張し、仮想通貨に関連する違法行為と戦える十分な能力を備えていると述べたそうだ。
仮想通貨は、犯罪者に高度な匿名性を与えると考えている者がおり、仮想通貨の悪用は規制当局にとってますます大きな関心事になっている。
このため、犯罪者にとっては、法定通貨に比べて仮想通貨は貧弱な資金調達手段という報告が複数ある一方で、仮想通貨分野におけるアンチマネーロンダリング(AML)および対テロ対策資金調達(CTF)対策は、世界の規制当局において依然として議論されている。
2019年6月には、20カ国・地域(G20)が福岡で開く財務相・中央銀行総裁会議で、仮想通貨分野に関するAMLおよびCTF対策について合意がなされる予定だ。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Danish Man Faces Over 4 Years in Prison for Laundering $450K With Bitcoin