バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)は、増加するフィッシング攻撃に対する警戒を呼びかける最新の業界人だ。

ジャオ氏は7月21日にツイッターを利用し、フィッシングや他のソーシャルエンジニアリング詐欺について警告した。彼はまた、仮想通貨取引所のユーザーに対し、モバイルキャリアベースの2段階認証(2FA)ではなく、ハードウェアデバイスを用いることを推奨している。「全ての仮想通貨取引所で、ハードウェアデバイス(Yubikey)を使った2FAを有効にするのが最善だ」とバイナンスのCEOは書いている。

ジャオ氏の警告は、ユニスワップの創設者であるヘイデン・アダムス氏のツイッターアカウントが7月20日に乗っ取られた直後に出された。アダムス氏のアカウントを乗っ取った攻撃者は、彼のページに投稿された悪意のあるリンクを通じて、彼のフォロワーを騙そうと試みた。ツイッターの仮想通貨コミュニティのメンバーたちは迅速に詐欺を特定し、他の人々に警告した。アダムス氏は数時間後にアカウントへのアクセスを回復し、準備ができ次第アップデートを行うと約束した。

仮想通貨業界におけるソーシャルエンジニアリング攻撃の数は最近増加傾向にある。

7月初めには、LayerZeroのブライアン・ペレグリーノCEOがSIMスワップ攻撃の被害者となり、ハッカーが一時的に彼のツイッターを乗っ取った。攻撃者はペレグリーノ氏がゴミ箱に捨てたコリジョンカンファレンスのスピーカーバッジを悪用したのではないかとみられている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン