トークン化資産企業セキュリタイズは、400億ドル以上の資産を管理する仮想通貨運用会社オンランプ・インベストを買収した。

セキュリタイズは、オンランプの買収により、登録投資顧問業者(RIA)がプライベートエクイティ、プライベートクレジット、二次資産クラスへのアクセスを簡素化する計画だ。

セキュリタイズの広報担当者は、買収費用について明らかにしなかった。取引時点でセキュリタイズの従業員は150人で、オンランプは18人であったという。

この買収により、オンランプのプラットフォームが全米のRIAコミュニティのために取り扱う合計400 億ドル以上の資産がもたらされる。オンランプの顧客基盤には、暗号資産業界での著名な企業が含まれており、ETFファンドのウィズダムツリー、資産マネージャーのヴァルキリー・インベスト、ETF企業のグローバルX、仮想通貨メディアのコインデスクなどが含まれている。

買収の結果、RIAはオンランプ・インベストのダッシュボードを通じて、顧客にプライベートエクイティ、プライベートクレジット、不動産などの代替資産クラスへの投資を提供することが可能となる。発表によれば、セキュリタイズは、RIAに対する投資の多様化と拡大を図るため、その代替投資ポートフォリオへの直接アクセスを提供する予定だ。

セキュリタイズのカルロス・ドミンゴCEOは、「オンランプはすでにRIAにデジタル資産へのアクセスを提供していたので、そのポートフォリオを補完するトークン化された代替資産を提供するのは非常に自然な拡張だ」と語った。さらに「ほとんどの富はプライベートマーケットの代替資産で生み出され、セキュリタイズとオンランプを統合にすることで、登録投資顧問はその富の生成にクライアントをアクセスさせることが可能となる」と付け加えた。

今回の買収は、2023年3月に発表されたセキュリタイズとオンランプの以前のパートナーシップを基にしている。そのパートナーシップは、ハミルトン・レーンなどの投資会社からのトークン化されたプライベートエクイティファンドへの分散アクセスに焦点を当てていた。

セキュリタイズを巡っては、6月にスペインの不動産投資信託マンシピ・パートナーズのエクイティをトークン化している。マンシピは9月にアバランチ・ブロックチェーンで二次取引を開始する予定だ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン