米国の仮想通貨決済サービス大手のビットペイが16日、2018年の取引量が約10億ドル(約1090億円)を記録し、売上高が過去最高だったと発表した。2018年は仮想通貨相場が急落した年だったが、米国人の実際の生活における普及は足元で拡大しているようだ。

発表によると、2018年に獲得した大口の顧客にはオハイオ州やディッシュ・ネットワーク、ハッカーワンが含まれる。オハイオ州は、昨年11月、ビットコイン(BTC)での納税を受け入れる米国最初の州になる準備を整えていると報じられた。ビットペイによると、去年はとりわけB to B (企業間取引)が好調で、2017年と比べてほぼ255%成長したという。

ビットペイのステファン・ペアーCEOは、次のように述べた。

「ビットコインの急落にもかかわらず2年連続で10億ドル以上を取引できたことは、ビットコインが世界中で渇望されていることを示している」

ビットペインが取り扱う仮想通貨は主にビットコインだが、ビットコインキャッシュ(BCH)とステーブルコインのUSDコイン(USDC)、ジェミナイドル(GUSD)、パクソス・スタンダード(PAX)などの取り扱いも始めた。

先月、ペアーCEOは、「3~5年以内にブロックチェーン決済が広く普及するようになる」と予想。ビットペイ幹部のソニー・シン氏が去年11月、ビットコインは19年末までに15000~20000ドル(約170万~230万円)に達すると予測した