仮想通貨取引所YoBitは10日、取り扱い通貨の価格をランダムに吊り上げるキャンペーンを実施すると発表した。通常、意図的な価格の操作は不正行為とされている。

YoBit Pump in 22 hrs: https://t.co/RIbW7OhKzM
We will buy one random coin for 1 btc every 1-2 mins 10 times (total buy amount - 10 btc).

— Yobit.Net (@YobitExchange) October 10, 2018

「ランダムに選んだコインを1ビットコイン(BTC)購入する。1〜2分毎に計10回(トータル購入額は10BTC)」

ツイッターでパンプスキームをアナウンスしたほか、「YoBitパンプ」と称したカウントダウン時計をウェブサイトに掲載している。

YoBitは、数百のデジタル通貨へのアクセスを提供するロシア系の取引所で2015年に設立された。同取引プラットフォームは、不審な活動や問題により、複数回ニュースの見出しを飾ったことがある。記事掲載時には、YoBitの取引高は約2800万ドルだった。

コミュニティはこれに対し素早く反応した。YoBitのツイッターアカウントがハッキングされたのではないかと疑う人や、詐欺行為だと企業を非難する人もいた。ユーザー@Altcoinbuzzioは以下のように述べた

「YoBitはこれに関し真剣なようだ。信じられない。取引所がこんなことをやるなんて驚いた」

ユーザー@PsychedelicBartは、米国の証券取引委員会(SEC)をタグ付しYoBitのスキームを報知した。 

Lol @SEC_Enforcement

— Psychedelic El Barto (@PsychedelicBart) October 10, 2018