中国政府が推進している社会信用スコアでブロックチェーンの導入を検討していることがわかった。中国の英語メディア「China.org.cn」が報じた。

14日に北京市で開かれた「ブロックチェーン技術は中国の新しい社会信用システムを支援する」と題したセミナーでブロックチェーンの専門家が登壇し、信用スコアの構築に向けてブロックチェーンの導入を提案した。

社会信用スコアは、全国民の社会的信用を数値化してランクづけするもの。所得や社会的地位などの基本ステータスや、インターネットやリアルでの行動を監視してスコア化する。ランクに応じて賞罰を与え、人々を統制し、政治的にも危険分子を抑制する目的を持つ。すでに一部の地域や交通機関では導入が始まっている。

信用スコアにブロックチェーンを使うことでデータが改ざんされないことを狙っているという。

 

【関連記事:中国のブロックチェーン投資額、2019年は40%超マイナス

【関連記事:著名投資家ジム・ロジャーズ氏「ブロックチェーンは最も面白い分野だ」、仮想通貨の未来には悲観的

【関連記事:日銀がブロックチェーンのスケーラビリティ問題への対応をまとめた論文発表

【関連記事:インド通信IT大臣、ブロックチェーンで公立学校を改善するソリューション求める

【関連記事:前日銀局長、CBDCの共同研究は大口決済へのブロックチェーン適用につながる=ロイター

【関連記事:シンガポール政府や日本の金融機関・商社など、ブロックチェーンを使い貿易取引をデジタル化=ICCが発表​​​​​​​