ロイター通信は22日、前日銀決済機構局長である山岡浩巳氏のインタビューで、中央銀行デジタル通貨(CBDC)は大口決済へのブロックチェーン技術の提供につながることが期待されると報じた。

一方で小口決済での利用は既存の電子マネーサービスと競合するため、CBDCが使われる可能性は低いとした。

日欧の6中銀と国際決済銀行(BIS)は21日、共同でCBDCの研究グループを発足したことを発表。山岡氏によると共同研究に至った理由にはフェイスブックの仮想通貨リブラを牽制する狙いがあるという。

今後の展開について「大口決済に中銀のデジタル通貨のブロックチェーン技術を応用するハードルはそんなに高くない」とした一方で、すでにある民間企業と競合してしまうことから銀行券をデジタル通貨で代替することのハードルは「相当高い」と指摘した。

さらにそもそも日本では現金の利用が多く、デジタル通貨必要かどうかの問題もあるという。