中国籍で米カリフォルニア在住のウェイ・リュウと名乗る人物がビットコインのホワイトペーパーの著作権を主張している。米公式著作権のアーカイブデータで5月24日、明らかになった。
登録された情報によると、ウェイ・リュウ氏は2008年1月11日に「サトシナカモト」の仮名で「ビットコイン:P2Pの電子キャッシュシステム」と題するビットコインのホワイトペーパーを発表したと主張している。
現在のところウェイ・リュウ氏の身元や著作権登録を提出した理由については分かっていない。
今月初めには、サトシナカモトを自称するクレイグ・ライト氏も、ホワイトペーパーとビットコインを構築するのに使われたオリジナルコードの大部分について米国著作権登録を提出した。ライト氏は自身が実際にサトシナカモトであるという証明を米国当局関係者が受け取ったと主張しているが、それについてはすでに懐疑的な声が上がっている。
起業家兼ビットコインのコア開発者ジミー・ソン氏はライト氏が提出した申請書について以下のように述べている。
「申請書はライト氏がサトシナカモトであることを証明しているのではなく、広報活動を行う同僚であるということを示しているだけだ。」
5月22日、米国著作権局はライト氏の主張に対する抗議の声が高まっていることを受けて、「原則として、著作権局は登録申請を受けた際、提出された声明の真実性については申請者が証明する、と述べ、以下のように締めくくっている。
「著作権局は、いかなる声明の真実性も調査しない」
また、申請情報に誤りがあった場合には、米国著作権局は登録をキャンセルできるそうだ。
翻訳 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。
編集 コインテレグラフ日本版