中国政府が支援するブロックチェーン・プロジェクト、ブロックチェーン・サービス・ネットワーク(BSN)が、BSNのインターナショナルポータル上でテゾス(Tezos)ブロックチェーンを統合することを発表した。9月24日の公式発表によると、テゾスはBSNインターナショナルに統合される「ブロックチェーンの最初のバッチの1つ」として選ばれた。BSNインターナショナルは、BSN上のパブリックチェーンサービスへのアクセスを提供するグローバルプラットフォームである。

今回の統合により、世界中の開発者は、BSNのグローバルパブリックシティノードやポータルを使用してテゾスプロトコルにアクセスできるようになる。BSNによると、メインネットとテストネットの双方において、テゾスブロックチェーンと統合したグローバルパブリックシティノードが3つあるという。発表によると、これまでのところ、BSNのグローバルパブリックシティノードには香港、カリフォルニア、パリの各所が含まれているとのこと。

BSNインターナショナル上で独自の許可型チェーンを展開・管理するには、開発者は公式ウェブサイトでアカウントを作成しなければならない。「パーミッションレス・サービス」にアクセスすることで、開発者はテゾスのメインネットまたはテストネット上に独自のプロジェクトを作成することが可能だ。BSNが発表したように、テゾスが提供する全てのAPIへは、オリジナルのデータフォーマットを保ったまま、BSN上と同様の方法でアクセスできる。

すでに報じられているように、BSNネットワークは21年6月までに最大40のパブリックブロックチェーンを統合する予定だ。テゾスは、NEO、Nervos、コスモス(Cosmos)のIRISnet、イーサリアム、EOSを含む6つのブロックチェーンの最初のバッチの1つだ。また、BSNは、アルゴランド(Algorand)、シェアリング(ShareRing)、ソラナ(Solana)といった3つのブロックチェーンを2番目のバッチとして統合することも計画している。

19年10月に試験運用が始まった中国のBSNネットワークは、中国政府が支援するブロックチェーンイニシアティブであり、当初の位置づけとしては、中小企業が許可型ネットワーク上にブロックチェーンアプリを作成・展開するのを支援するためのものであった。このプログラムは20年4月に正式ローンチされ、全世界での商用利用が可能となった。一方、BSNインターナショナルは8月に運用が開始された。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン