中国ではフェイスブックのリブラに対する関心が非常に高いようだ。「フェイスブック リブラ(Facebook Libra)」のグーグル検索数は現在、中国が世界一だ。グーグルトレンドのデータによる。同社の独自ステーブルコインのホワイトペーパー発表から30日間の7月18日時点で、最も検索数が多い国となっている。
キーワード「Facebook Libra」のネット検索数は、中国を100とした場合、セントヘレナ、シンガポール、香港、ルクセンブルグが続いた。一方で、フェイスブック本家の米国での検索数は10と意外と低く、25位にとどまった。
過去30日間の「Facebook Libra」グーグル検索 提供: Google Trends
中国のリブラに対する興味は、グーグルトレンドのデータ以外からも読みとれる。
中国最大のソーシャルメディアの「微博(ウェイボー)」でもリブラの人気が上昇中だ。
ツイッターに中国関連の仮想通貨情報を流すCnledgerは、「リブラがアリペイとWeChatに対抗する」との文言がウェイボーで検索ワード第2位となっている。
実際、フェイスブックのリブラ開発プロジェクトを主導するマーカス氏は、米議会公聴会で「もし我々の国が動けなかったら、我々の価値観と大きくかけ離れた誰かにコントロールされたデジタル通貨が発行されるかもしれない」と語っている。
また今月初め、中国の中央銀行である中国人民銀行は、リブラに対抗して独自のデジタル通貨を開発していると報じられている。
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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版