トランプ氏、10月31日に習近平氏との首脳会談を発表　仮想通貨市場が上昇

ドナルド・トランプ米大統領は20日、韓国・ソウルで10月31日から開かれるアジア太平洋経済協力会議（APEC）首脳会議の場で、中国の習近平国家主席と会談することを確認した。

「数週間後に会う予定だ。韓国で習主席や他の人々とも会う」とトランプ氏はフォックス・ニュースのマリア・バーティロモ氏とのインタビューで述べ、米中間の貿易摩擦が緩和しつつあると語った。トランプ氏はさらに次のように述べた。

「習近平氏は非常に強い指導者で、驚くべき人物だ。彼が何を成し遂げ、どんな人生を歩んできたかを見れば、それは素晴らしい物語だ。映画にしてもいいくらいだと思う。中国とはうまくやっていけると思うが、公平な取引でなければならない。フェアである必要がある。」

トランプ氏は以前、韓国でのAPEC首脳会議で習氏と会う「理由はない」と述べた直後に、中国に対する追加関税を発表した。この発表を受けて仮想通貨市場は急落し、一部のアルトコインでは価値の99％が失われた。

当時、トランプ氏のSNS投稿は仮想通貨デリバティブ市場で約200億ドルの清算を引き起こし、過去最悪の規模となった。過剰なレバレッジ、流動性の低下、過大なリスクが重なった結果だった。

仮想通貨市場は米中関係の緊張緩和に反応

日曜日、トランプ氏の発言を受けてビットコイン（BTC）の価格は約2％上昇した。BTCだけでなく他の主要通貨も上昇を見せた。

イーサリアム（ETH）とBNB（BNB）はそれぞれ約3.5％上昇し、ソラナのSOL（SOL）は約4％上昇した。これらはいずれもトレーディングビューのデータによるものだ。

歴史的な暴落と米中間の長期的な貿易戦争への懸念を受け、市場心理は過去6カ月で最低水準に落ち込んでいた。

仮想通貨の市場心理を示す「Crypto Fear and Greed Index」は金曜日に22を記録し、「極度の恐怖」を示した。

しかし、「The Kobeissi Letter」のアナリストは、今回の下落はテクニカル要因による一時的なものであり、長期的な強気トレンドは依然として維持されていると分析している。