米上院議員、仮想通貨リブラの開発担当者を詰問 プライバシーや信頼が焦点に

米議会上院の銀行委員会で16日に開かれたフェイスブックの仮想通貨リブラに関する公聴会で、リブラ専用のウォレット会社カリブラのデービッド・マーカスCEOは、米議員から厳しい質問責めにあった。マーカス氏はリブラの信頼獲得と規制順守を強調したが、一部の上院議員は納得しなかった。

オハイオ州出身のシュロッド・ブラウン議員は、「人々が汗水垂らして稼いだお金を置くほどフェイスブックを信頼すべきだと思うか?」と質問。マーカス氏は、我々に「特権はない」と回答。ブラウン氏は「ミスター・マーカス、あなたはもっと良い答えができるでしょう」と述べた。

またブラウン議員は、「リブラ開発をやめるべきだとあなたやフェイスブックを説得するために我々は何と言えば良いか?」と単刀直入に質問。マーカス氏は、「もし我々の国が動けなかったら、我々の価値観と大きくかけ離れた誰かにコントロールされたデジタル通貨が発行されるかもしれない」と述べた。

銀行委員会委員長のマイク・クラポ氏は、なぜリブラがスイスで登録されているか質問。マーカス氏は、米国の規制機関でも登録する予定だと回答した。また、ソーシャルと金融データをカリブラのネットワーク上で完全に分けて管理することを強調。「人々の信用を勝ち取るためには、我々はプライバシーの観点から最高のスタンダードを持たなければならない」と話した。

アンチ仮想通貨で知られ2020年大統領選に出馬を表明している民主党のエリザベス・ウォーレン議員は、データ移動に関するフェイスブックの意識を尋ねた。

もしフェイスブックの利用者がカリブラ以外のウォレットを使うことを望む時、データのエクスポートを簡単に可能にすることは考えていますか?

マーカス氏は、「間違いなく可能にする」と回答した。ウォーレン議員はワッツアップやメッセンジャーでも同じようなデータ移動の義務を果たすつもりはあるか聞いたが、マーカス氏は言葉を濁した。

ウォーレン議員は3月、公正な競争やイノベーション、プライバシーなどが阻害されているとしてフェイスブックやアマゾン、グーグルの解体を提案した

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17日には下院の金融サービス委員会でリブラの公聴会が予定されている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版