ロシア中央銀行は、仮想通貨規制に関する法の草案は2019年7月までが期限とされている採択に向けて、十分準備ができていると述べた。タス通信が5月22日に報じた。仮想通貨法案については、金融市場の委員長が「読書会を遅らせる必要がある」などとして、採択が延期されている。
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ロシア中央銀行のオルガ・スコロボガトワ副総裁は、プーチン大統領が今年7月1日までと設定した法案採択の期限に従い、仮想通貨法案「デジタル金融資産について(DFA)」が採択されるだろうと述べた。
スコロボガトワ副総裁は最近の議会で、DFAは会期中の採用に向けて「十分高いレベルで準備」されていると主張。DFA以外にクラウドファンディングおよびその他の仮想通貨関連法案に関する法律の草案も同様だという。
メドベージェフ首相は先日、仮想通貨は既に人気を失っており、仮想通貨関連法はロシアにとって優先事項ではないと述べていた。
また昨日、マネーロンダリングに関する金融活動作業部会(FATF)が「仮想通貨」や「ビットコイン」などの主要な用語定義をロシア当局に求めたことで、ロシア議会の金融市場委員会アクサコフ委員長はDAFの2回目の読書会を遅らせる必要があることを明かしている。ロシア中央銀行は仮想通貨関連法案の草案で、意図的にいくつかの用語を避けようとしていたとも報じられている。
翻訳 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。
編集 コインテレグラフ日本版