中国・山東省の省都である済南市が、全バス路線でデジタル人民元による決済を導入した。中国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)プログラムの普及につなげることになる。
初期段階では、市はB52とBRT5という2つのバス路線でCBDCの支払い導入を試験した。この試験期間を経て、市は新しい支払い方法を全バスネットワークに導入した。
地元メディアの済南日報によれば、済南市が全てのカードリーダーとバス路線ソフトウェアを更新し、乗客がCBDCを使って支払いができるようにした。また、市はデジタル人民元の使用を奨励するため、CBDC支払を選択した乗客に対して運賃割引を提供する。発表によれば、一人当たり1日に最大2回、1か月に最大6回の割引乗車が可能だという。
この動きは、中国各地でデジタル人民元の採用を促進するための一環だ。4月23日、中国の常熟市は公務員の給与をデジタル人民元で支払い始めると発表した。公務員、公共機関、国有企業の全てのレベルの職員が5月からCBDCで給与を受け取ることになるという。
バスの乗車料と公務員の給与の他にも、中国は「一帯一路」イニシアチブやクロスボーダー取引にもCBDCを導入している。4月24日、中国の徐州市で、クロスボーダー取引でCBDCを促進する計画が発表された。徐州市は、ヨーロッパに向けて商品を運ぶ列車の出発点となっている。
一方、フランスのBNPパリバ銀行も最近、中国銀行(BOC)とパートナーシップを結び、デジタル人民元の使用を推進している。5月5日、地元メディアのサウスチャイナ・モーニングポストは、このパートナーシップにより、BNPパリバの法人顧客がBOCのシステムに接続し、デジタル人民元を用いたリアルタイム取引が可能になると報じた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン