ビットコイン(BTC)支持者であるキャシー・ウッド氏が率いる投資会社ARKインベストメントは、米国で現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)の設立を目指す努力を続けている。
ARKインベストは11月20日、欧州のデジタル資産マネージャー21シェアーズと共同開発したスポットビットコインETFの目論見書を修正した上で再提出した。
承認されれば、ARKと21シェアーズのビットコインETF「ARK・21シェアーズ・ビットコインETF」は、シカゴ・オプション取引所(CBOE)のBZX取引所で取引される予定で、ティッカーシンボルはARKBとなる。この最新のアップデートは、ARKと21シェアーズが2023年4月に最初に現物型ビットコインETFを申請して以来、3回目の改訂となる。ARKは10月にスポットビットコインETFのS-1登録書を改訂し、専門家からはSECとの協議が進展している「良い兆候だ」と解釈された。
2023年9月、SECは再びARKの現物型ビットコインETF申請に対する決定を延期した。SECの次の決定期限は2024年1月11日に設定されている。
ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏によれば、最新の提出書類には、コーポレートファイナンス要件を満たすための多数のリスク開示が含まれているという。「興味深いのは、彼らは税金やスプレッドの問題を最小限に抑えるために、ハイブリッドモデルではあるが、現物での新規発行と償還に固執している」とバルチュナス氏は指摘。「正直なところ、けっこうな驚きだ。良い意味で」と、バルチュナス氏は付け加えた。「これらの書類への更新が増えれば増えるほど良い。SECの承認に向けて、これらの問題を解決していることを示している」と述べた。
ブルームバーグのETFウォッチャー、ジェームズ・セイファート氏も、最新の申請がSECとの議論が進行中であることを反映している可能性があると指摘した。
ARKが積極的にS-1ビットコインETF申請を改訂している一方で、一部のビットコインETF申請者はまだ申請を改訂していない。セイファート氏のデータによれば、11月中旬時点で、現物型ビットコインETF申請者12社のうち、フランクリン・テンプルトンとグローバルXの2社だけがまだS-1申請を改訂していない。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン