キャシー・ウッド氏が率いるARKインベストと欧州の仮想通貨投資会社21シェアーズは、米国の仮想通貨規制環境に動じず、ビットコイン(BTC)をベースにした金融商品の承認を再度求めている。
ARKと21シェアーズの2社は4月25日、米証券取引委員会(SEC)にこれまで2回拒否されたにもかかわらず、スポット型のビットコイン上場投資信託(ETF)を承認するよう求めた。
2社は、2021年6月28日に初めてスポット型のビットコインETFを申請し、その後2022年4月にSECに拒否された。規制当局は、このETFが金融商品の上場要件を満たしていないと述べた。
2社は2022年5月に2度目の申請を行い、今年1月26日に再びSECに拒否された。
ETFは、投資家が実際に基礎となる金融商品を所有せずに、特定の資産に対するエクスポージャーを可能にする。スポット型ビットコインETFは、投資家が実際にビットコインを保有せずに、リアルタイムでBTCの価格を追跡するETFを通じて仮想通貨に間接的なエクスポージャーを得ることができる。
SECは、BTCの将来の価格を追跡するビットコイン先物ETFをいくつか承認している。しかし「投資家と公共の利益」を詐欺や市場操作から保護することに難しさがあるとして、これまでにスポット型のビットコインETFの申請をすべて拒否している。
仮想通貨グループのデジタル・カレンシー・グループ(DCG)は現在、同社の主力商品であるグレイスケール・ビットコイン・インベストメント・トラスト(GBTC)をスポット型ビットコインETFに変換するため、SECが提案を拒否したことを裁判所に訴えている。
グレイスケールの最高法務責任者であるクレイグ・サルム氏は1月12日のツイートで、「事件は迅速に進んでいる。タイミングは確定していないが、口頭弁論は2023年第2四半期に早くも行われるかもしれない」と述べている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン