カナダのベルサ銀行(Versa Bank)は24日、カナダドル裏付けのデジタル通貨「VCAD」を発売すると発表した。将来的に米ドル裏付けのステーブルコインVUSと、ユーロ裏付けのVEuroを開発する計画も明らかにした。
VCADはカナダの銀行によって発行される初の法定通貨裏付けデジタル通貨になるとしている。
投資ファンドである3iQとブロックチェーン企業メイブンネット(Mavennet)の合弁企業であるカナダ・ステーブルコープと提携し、ステーブルコインであるVCADを立ち上げる。
ベルサ銀行は「金融仲介パートナー」に対し、カナダドルの預金と引き換えにVCADを発行する。「今後数ヶ月」で一般公開するという。このパートナーは引き換え後に個人や他企業に直接販売できるようになる。
ステーブルコープでCEOを務めるジャン・デスガーニュ氏はVCADについて「従来の仮想通貨市場の大きな2つの欠点であるボラティリティとセキュリティに対処できる」と主張した。
ベルサ銀行は実店舗などを持たないデジタル銀行の一つ。さらに子会社が仮想通貨カストディ業務を行う。
ベルサ銀行に先立ち、3iQとメイブンネットは2020年2月、カナダドル裏付けのステーブルコイン「QCAD」を開始している。すでに17万以上流通し、イーサスキャンによると1QCADあたり0.7854ドルとなっている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン