スポーツエンターテイメント分野にフォーカスした仮想通貨(暗号資産)チリーズ(CHZ)が、ブラジルの仮想通貨取引所に初めて上場した。ブラジルの大手仮想通貨取引所である「メルカド・ビットコイン(Mercado Bitcoin)」は、現地通貨であるブラジルレアル(BRL)とチリーズとの取引を開始している。
7月13日に正式に発表されたように、メルカド・ビットコインのユーザーはブラジルレアルとCHZを14日から取引できるようになった。
CHZトークンは、メルカド・ビットコインでサポートされている7番目のデジタル通貨だ。コインマーケットキャップのデータによると、メルカド・ビットコインではビットコイン(BTC)、イーサ(ETH)、XRP、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)、米ドルペッグのステーブルコインであるUSDコイン(USDC)をサポートしている。
チリーズのCEOであり、パートナープロジェクトであるSocios.comのCEOも務めるアレクサンドル・ドレイファス氏は、チリーズがメルカド・ビットコインでサポートされる最初のユーティリティトークンであると、コインテレグラフに語っている。
BTCやETHといった従来の仮想通貨とは異なり、チリーズのトークンを使うことで、サッカークラブでのファン投票など、スポーツ関連のアクティビティに参加することができる。
チリーズの法定通貨の入口に
ドレイファス氏は、今回の上場はブラジルでのチリーズの新しい法定通貨オンランプの導入になると強調している。同氏によると、現地通貨での取引は、ビットコインのような仮想通貨での取引よりも人気がある場合がある。同氏は、韓国やトルコのような国では、韓国₩やトルコリアのような現地通貨に対する取引が大きな規模になっているとも付け加えた。
ドレイファス氏は、ビットコインやテザー(USDT)などほかの仮想通貨とCHZを交換するため、ユーz-あはバイナンスなどの大手仮想通貨取引所のサービスにアプローチできると述べた。バイナンスでは、2019年9月にCHZを上場している。
サッカー大国のブラジル
チリーズは、今回のブラジル市場への参入で、現地の仮想通貨ブームとブラジルで最も人気のあるスポーツであるサッカーへの人気に期待を寄せているようだ。ドレイファス氏はによると、ブラジルでは総合格闘技団体UFCにとっても、世界で2番目の市場となっている。チリーズはUFCと提携しており、ファントークン発行などを計画している。
ドレイファス宇井jは、チリーズがブラジルで最初のファンクラブパートナーシップを準備していることを明らかにしている。
「ブラジルではサッカーは宗教のようなものだ。私たちは18ヶ月にわたりクラブと話し合いを進めており、近いうちに最初のパートナーシップを公表する予定だ。大手のブラジルの取引所で上場されていることで、ファンはファントークンを購入するプラットフォームにアクセスするために必要なCHZに直接アクセスできる」
メルカド・ビットコインは、世界的に大手の取引所の1つだ。コインマーケットキャップの中ではトップ40の取引所の中に入っており、記事執筆時点では、取引所の1日の取引高は37万ドルに達している。
ドレイファスによると、メルカド・ビットコインはブラジル最大の仮想通貨取引所であり、この地域で40%の市場シェアを占めている。
サッカーや格闘技団体と提携
チリーズは、有名サッカークラブであるFCバルセロナやユベントス、パリサンジェルマンなどのファントークンをローンチし、スポーツエンターテイメントにフォーカスしたトークンプラットフォームとして最も人気のあるものの1つとなっている。また総合格闘技団体UFCとも、ファントークン発行に向けて提携している。
6月22日にFCバルセロナは、チリーズを利用したファントークン130万ドルを発行したが、トークンセール開始後からわずか2時間もたたずに完売した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン