ビットワイズ・アセット・マネジメントは、新たに設定した現物XRP上場投資信託(ETF)を「XRP」というティッカーで木曜日にローンチすることを明らかにした。このETFはニューヨーク証券取引所に上場する予定だが、Xユーザーからは上場を歓迎する声が上がる一方、ティッカーを巡って混乱を招きかねないとの指摘も出ている。

通常のETF命名慣行から外れる「XRP」ティッカー

一般に仮想通貨ETFのティッカーは、「資産運用会社名の一部+仮想通貨名」という形が多い。たとえば、ビットコインに連動するフィデリティのFBTCやARKインベストのARKB、ソラナ(SOL)に連動するビットワイズのBSOL、イーサリアム(ETH)に連動するブラックロックのETHAなどがその例だ。

しかし今回ビットワイズは、仮想通貨そのものと同じ「XRP」をティッカーとして選択した。

Xユーザーのクリッペンライター氏は、「どうしてXRPを公式ティッカーに選んだのか。今後はXRP(資産)とXRP(ビットワイズETF)を区別する説明記事を書く必要が出てくる」と投稿した

別のユーザーも、規制審査を通過したこと自体に疑問を呈した。

「非常に紛らわしいティッカーだ。どうして許される?ビットコインETFで『BTC』というティッカーは存在しないだろ?」とXユーザーのエリオット氏はコメントした

一方で、このティッカー獲得を称賛する声も多かった。

ソフトウェアエンジニアのヴィンセント・ヴァン・コード氏は、単なるブランド認知以上の狙いがあるのではないかと指摘した

「ネイティブXRPはホールセール向けトークンとなり、大半のリテール(個人投資家)はETFを売買することになる。決済も保管も送金もホールセールで行われる。それがXRPとXRPLの最終形だ」と同氏は予想する。

ビットワイズにとって2つ目のXRP商品

同社はすでに2022年に欧州で「ビットワイズ・フィジカル XRP ETP」(ティッカー:GXRP)をローンチしている。

ビットワイズの最高投資責任者マット・ホーガン氏は、「XRPは非常に興味深い資産だ」と述べ、その理由として、長期間にわたり低コストで安定稼働しており、高い取引処理能力と非常に強く活発なコミュニティを持つ点を挙げた。

さらにホーガン氏は、「新しい仮想通貨に前向きな規制環境の下で、XRPは他のデジタル資産と同じ土俵に立った。市場はXRPの本当の実力を見る機会を得る」と述べた。

XRP ETFラッシュ続く

カナリー・キャピタルは11月13日にXRP ETF「XRPC」をローンチし、初日に2億5000万ドル超の資金流入を記録した

ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は水曜日のX投稿で「来週はいろいろ起きる」と述べ、グレースケールとフランクリン・テンプルトンのXRP ETFが11月24日に上場する可能性が高いと予測した。

同時にホーガン氏は、米国の政府閉鎖が終了したことで「ETFパーティ」が起こるとし、100本以上のETFが一気にローンチされるとの見方を示した

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