
9日のビットコイン(BTC)円は1414万3088円から取引が始まった。東京時間はやや軟調地合いとなり、ドル建てで9万ドル(≒1412万円)割れを試すも、節目の水準では買い支えが入り、底堅い推移となった。欧州勢参入後も概ね1410万円台で動意に欠ける展開が続いたが、米国時間には上値を追う展開となり、1480万円周辺まで上昇した。この日発表された9・10月のJOLTs求人件数は市場予想に反して若干の改善を示し、米債利回りは続伸することとなったが、次期FRB議長の有力候補とされるハセット米国家経済会議委員長が、政策金利を引き下げる余地は依然として大きいなどと発言したことにBTCは反応した模様だ。しかし、金利の上昇によって米国株相場の上値は圧迫され、BTCは上げ幅を縮小。終値は1453万1円となった。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト 英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
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