タイダル・トラストが提出した新たな規制書類で、米国市場の取引時間外にビットコインを保有する上場投資信託(ETF)の上場・取引が提案された。

米証券取引委員会(SEC)に火曜日付で提出された書類によると、Tidal Trust II は既存ファンドの枠組みに、ビットコイン(BTC)に連動するニコラス・ウェルス・マネジメントのETF2本を追加するため、フォームN-1Aの登録書類を提出した。

提案の中核となるのは「Nicholas Bitcoin and Treasuries AfterDark ETF」で、米国市場の取引終了後にのみビットコインを購入し、翌日の市場開始時に売却する仕組みとなっている。実質的に、夜間のみビットコインにエクスポージャーを持つ設計である。

SECへの書類は次のように説明している。

「ビットコイン先物を利用する場合、ファンドは米国の夜間時間帯に取引を行い、翌営業日の米国市場のオープン後まもなくこれらのポジションを閉じる。ビットコイン現物連動ファンドを利用する場合は、米国市場の引けで購入し、米国市場の寄り付き付近で売却することで、夜間に発生した値動きを取り込む」
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Tuesday SEC filing for ‘AfterDark’ Bitcoin ETF. Source: SEC

資産運用会社によると、このETFは日中の時間帯、資産を米国債、マネーマーケットファンド、その他の現金同等物に配分する。これにより、ビットコインへの間接的なエクスポージャーを維持しつつ、日中の価格変動リスクの一部を回避するという設計になる。

これについて、ETFアナリストのエリック・バルチュナス氏は次のように述べた。

「昨年この点を検証したところ、実際にはリターンの大部分は取引時間外で生じていた。ETFが市場に影響を与えていないという意味ではない。ETFのフローやデリバティブに基づくポジショニングの影響もある。ただ、Bitcoin After Dark ETF は、より良いパフォーマンスを示す可能性がある」

今回の申請がSECに承認されるかは未定で、内容が修正される可能性もある。SECはこれまで、ビットコインおよびイーサの先物ETF、現物デジタル資産ETF、ステーキング型ETFなど、複数の仮想通貨関連商品を承認してきた。

11月、米国の現物ビットコインETFで過去最大の資金流出

米国取引所に上場する現物ビットコインETFでは11月、約40億ドルの資金流出が発生した。ブラックロックのアイシェアーズ・ビットコイン・トラストと、フィデリティのワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンドが、流出額の大きかったETFとなった。

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