仮想通貨マイニングBitmainのジハン・ウー 退任後も意思決定に関与か=報道

中国の仮想通貨マイニング大手ビットメインの創業者兼CEOであるジハン・ウー氏とツァン・ケチュアン氏が退任し、新たに別のCEOが就任すると10日付のサウス・チャイナ・モーニング・ポストが報じた。ただ両氏は、会社の重要な決定に関わる見通しで、権力を持ち続ける形になるという。

「関係者の話」として記事が伝えたところによると、ビットメインのエンジニアトップ(director of product engineering)である王海超(ワン・ハイチャオ)氏がCEOに就任するという。同氏は、ウー氏とケチュアン氏の仕事の一部をすでに行なっていたという。就任日は決まっていない。

また、記事によると、両氏は会長職としてビットメインに残り、「日々のビジネスに関しては一線を退くが、大きな決断に関しては最終判断をする」ことになるという。

ビットメインの幹部レベルの交代については、以前から様々な観測が出ていた。今回のニュースに関してビットメインは、コインテレグラフの取材に対して正式に認めることを拒否した。

10日午後から始まった仮想通貨相場の急落の一因として、今回のジハン・ウー氏とツァン・ケチュアン氏退任報道を上げる専門家もいる

ビットコイン価格の下落とともマイニング業界も苦戦が続く中、ビットメインは先月、50%の従業員に影響が出るレイオフについて認めた

マイニングとは、ある仮想通貨のブロックチェーン上に新しいブロックの生成(取引承認)を行い、その対価として仮想通貨を受け取る一連のプロセス。このプロセスを金の採掘になぞらえて、マイニングと呼ばれる。仮想通貨の管理・運営へは多数のノードの参加が必要であり、彼らがそれらの作業を行う動機づけとして仮想通貨の付与がある。一回のブロックの生成で報酬を得られるのは一人(1ノード)であり、その一人に選ばれる確立は完全にランダムだが、個人の使用するPCの計算速度が速いほどその確率は上がる。そのマイニング速度を表す単位をハッシュレートと呼び、1秒間に何ハッシュの計算が可能か(Hash/s)を示す。表記はHs、Hsの千倍であるKHs、さらにその千倍のMHsなどがある。 仮想通貨によって、マイニング方法は異なり、それらは、PoWやPoS、PoIなど様々である。とりわけ、PoIを用いたマイニングはハーベスト(収穫)と呼ばれる。このようにマイニングを行う個人をマイナーと呼ぶ。

仮想通貨用語集

Bitmainとは、仮想通貨マイニングを主要事業とする会社。本社は中国・北京に位置しているが、世界各地に事業所をもち、マイニング界では世界最大規模。マイニング専用のマシンを大量投入し大規模なマイニングを行っている一方で、マイニングプールやクラウドマイニングといったマイニングサービスの提供にも力を入れている。マイニングマシンの開発では、自社製品である「Antminer(アントマイナー)」の販売を行っており、世界で高いシェアを獲得している。子会社に、Antpool社やBTC.com社などがある。マイニングにおける企業の参入は、非中央集権的管理を目指す仮想通貨にとっては、数名が実質的に仮想通貨を支配することへの危惧が指摘されている。

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