中国の仮想通貨マイニング大手ビットメインのジハン・ウー氏がCEOをすぐに引退すると中国メディアOdailyが28日に報じた。仮想通貨相場の下落が続く中、ビットメインは大規模な人員削減に踏み切ると報じられていた。
Odailyが匿名の関係者の話として報じたところによると、ビットメインは現在「過渡期」。また、CEOが二人いる「ダブルCEOシステム」に対して悲観的な見方をする従業員もいるという。Odailyによると、後任についてはWang(ワン)という名前以外明らかにされていないそうだ。
先月にもウー氏が取締役から降格し、「投票権を失い、ビットメインの会社としての意思決定に参加できなくなる」と報じられていた。この報道の際も降格人事の理由については明らかになっていなかった。
ウー氏とビットメインの方針に不一致?
ウー氏は今年5月、ブルームバーグのインタビューに対して、AI(人工知能)事業の強化を強調。AIのチップ製造が今後5年後のビットメインの売上の4割ほどを占めることになるかもしれないと予想していた。
ただ、Odailyによると、ビットメインは、AIやマイニング、海外、ビットコインキャッシュ開発チームなどで人員削減を進めているという。
ビットメインの人員削減に関しては先週「ビットメインの総従業員数の50%以上が影響を受ける」と報じられた。
一向に変わらない中国政府による仮想通貨業界への厳しい取り締まりや仮想通貨相場の下落が続く中、ウー氏と他の幹部の間で距離が生まれたのかもしれない。
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— コインテレグラフ⚡仮想通貨ニュース (@JpCointelegraph) 2018年10月31日
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