米国とイランの緊張緩和に伴ってビットコインは落ち着いた値動きになっている。昨日は一時8400ドルを突破したが、現在は8000ドルを下回った。ただ、年初来では11%超のプラスを維持しており、歴史的にも好調な1月相場となっている。
(出典:Coin360「ビットコイン/米ドル(1日)」日本時間1月9日午前10時20分時点)
今年の1月は好調
Ceteris Paribusによると、1月のビットコインのリターンは過去5年間で低調だ。2015年はマイナス32%、2016年はマイナス15%、2017年は0%、2018年はマイナス28%、2019年はマイナス8%だった。まだ3分の1ほどしか経過していないが、今年の1月は5年間のマイナストレンド脱却するかもしれない。
「最初のテストに合格」
連日報道しているように、今回の米イラン関係悪化を受けてビットコイン安全資産説が再燃した。初期の反応が金や原油より遅かったという指摘もあるが、ブロックチェーン調査会社メサーリは、イラン革命防衛軍の司令官殺害からトランプ大統領の声明までニュースとビットコイン価格の関係を示したグラフを掲載した
3日の司令官殺害で上昇に転じ、イランのミサイル攻撃で急騰、トランプ大統領の事態収束を意識した声明で下落した。
仮想通貨アナリストのウィリー・ウー氏は、今回のビットコインの値動きについて、「戦争時には安全資産になるという最初のベータ版テストに合格した。ビットコインにとっては非常に大きなテストだった」と述べた。
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