ビットコインが史上最高値に迫る中、この勢いを維持できずに10万8000ドルを割る展開となれば、弱気トレンドに転じる可能性があるとトレーダーが警鐘を鳴らしている。
仮想通貨アナリストのダーン・クリプト・トレーズ氏は4日、「このタイミングで再び10万8000ドルを下回るような動きは見たくない」と指摘し、ビットコインが「ブレイクアウトを試みている」と述べた。
11万ドル台での終値がカギ
同氏は「11万ドル付近で終値をつけるのが理想的だ」と述べた。ビットコインは4日に11万498ドルをつけたが、その後10万9250ドルまで押し戻された。史上最高値の11万1970ドルからは約2.5%下の水準となっている。
ダーン氏のチャート分析によれば、ビットコインが10万8000ドルを再び割り込むと、価格は下落トレンドに転じ、10万ドルを割って最大で9万6000ドル付近まで下がる恐れがあるという。
ビットコインが10万ドルを最後に下回ったのは6月22日。イスラエルとイランの衝突が報じられた際、一時的に9万8900ドルまで急落した。その水準を再び割る展開となれば、26億7000万ドル相当のロングポジションが清算される可能性がある。
他のアナリストらは、ビットコインの上昇継続に自信を見せている。仮想通貨アナリストのマイルズ・ドイチェル氏は「ここで弱気になるのは難しい」と述べた。
トレーダーのクリプトフェイズ氏もチャートを用いて、現在の史上最高値11万1960ドルを超えれば、11万6000ドルまで上昇が続く可能性があると解説した。
また、10xリサーチのマーカス・ティーレン氏は4日、コインテレグラフに対し、現物ビットコインETFへの強い資金流入、米連邦準備制度理事会(FRB)をめぐる不透明感、そして仮想通貨取引所でのビットコイン供給の急減などを挙げ、7月末までにこの価格に達する可能性があると述べた。
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周期パターンに変化の兆し
一方、ダーン氏は、今回のビットコインの保ち合いフェーズがこれまでの周期とはやや異なると指摘している。「依然として、一度足踏みし、下に抜けてからレンジを取り戻し、そこからじりじりと上昇するという流れは踏襲しているが、“明確なブレイクアウトとその継続”がまだ見られない」と語った。
マッケイ・リサーチの創業者ジェームズ・マッケイ氏も「このような周期的で複数月にわたる保ち合いが続けば続くほど、これまでの4年サイクル型の典型的な値動きから外れていくことになる」と指摘している。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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