仮想通貨アナリストのレクト・キャピタル氏は、ビットコインの価格上昇局面が残りわずか数か月で終わる可能性があると指摘している。2020年と同様の歴史的パターンを踏襲するならば、その兆候はすでに現れているという。
「時間的にも価格的にも、残された上昇余地はごくわずかだ」と同氏は4日公開の動画で述べ、5年前のビットコイン(BTC)強気相場をもとに予測を展開した。
強気相場は10月で終わりか
もし今回のサイクルが2020年と同じ流れをたどるなら、2024年4月の半減期から数えて550日後、つまり2025年10月にピークを迎える可能性があるという。
「このサイクルに沿うならば、あと2〜3か月で強気相場は終わるかもしれない」とレクト氏は語った。
一方で、現在の市場では「2026年まで続くサイクル延長説」を支持する声も多く、こうした従来パターンを無視する見方も広がっている。
「多くの人々が、時間の試練に耐えてきた原則を軽視している。しかし、こうした指標にこそ従うべきだ。なぜなら、それらは感情に流される判断よりも信頼できるからだ」とレクト氏は強調した。
世界のマネーサプライ(M2)との相関性といった“新たなナラティブ”が注目される中で、ビットコインの半減期サイクルは軽視されつつあるという。
実際、仮想通貨アナリストのクリプト・オーリス氏は3日、「グローバルなマネーサプライが拡大する中、ビットコインの次のターゲットは17万ドル前後になる」とXに投稿している。
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「新しい指標に飛びつくのは感情的な反応」
レクト氏は、「新たな指標を追うのは感情的な行動」とし、「そうした感情が判断を曇らせる」と警告している。
ただし、ビットコイン市場の環境が過去とは大きく異なってきているとの見方も根強い。特に、前回サイクルには見られなかった機関投資家による本格的な資金流入が、今回の相場には影響を与えていると指摘する声もある。
スタンダードチャータード銀行でデジタル資産リサーチを統括するジェフ・ケンドリック氏は3日、「投資家からの資金流入が増加したことにより、ビットコインはもはや半減期から18か月後に価格が下落するという従来のダイナミクスを脱した」と述べている。
同社は5月、ビットコインが年末までに20万ドルに到達するとの予測を発表。資産運用会社のバーンスタインも同様の見通しを示している。なお、BitMEX共同創業者のアーサー・ヘイズ氏は、より強気な25万ドルという年末予想を掲げている。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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