ビットコイン(BTC)マイニング企業の多くが、2025年6月のBTC生産量が前月比で減少したと報告している。テキサス州における電力抑制策が影響したとみられる。

ライオット・プラットフォームズは6月に450BTCを採掘し、5月の514BTCから12%の減少となった。同社の4日の発表によれば、6月の電力使用を抑える「電力抑制策」を講じたことが影響したという。

ライオットのジェイソン・レスCEOは、「テキサス電力信頼性評議会(ERCOT)の『4CPプログラム』やその他の需要応答プログラムに自主的に参加することで、グリッドの安定化に大きく貢献しつつ、当社の競争力も高めている」と述べた。

6月はERCOTによる「4CP(フォー・コインシデント・ピーク)」プログラムが始まった。これは電力市場におけるピーク時の需要負担を反映した料金制度だ。ビットコインマイナーのような大口電力消費者は、ピーク時間帯に電力使用を抑えることで、料金コストの削減が可能となる。

ライオットはまた、6月に397BTCを4170万ドルで売却したことを報告しており、現在の保有量は1万9273BTCとしている。

サイファーも戦略的な抑制で生産減

サイファー・マイニングは6月に160BTCを採掘し、58BTCを売却、保有量は1063BTCとなった。同社は「4CP回避戦略」の一環として意図的に生産を抑制したと説明している。

「このアプローチにより、コストのかかる4CPペナルティを回避し、業界でも最も低い電力コストを維持することができた」と述べている。

また、テキサス州に新設された施設「ブラックパール」は6月末から稼働を開始したが、全体としての月間生産量は戦略的な抑制により低下した。

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MARAは25%減、悪天候も影響

MARAホールディングスは、6月の採掘量が211BTCと、5月の282BTCから25%減少したと報告した。6月30日時点の保有量は4万9940BTCで、6月中の売却は行っていない。

MARAのフレッド・ティールCEOは、「5月は過去最高の生産量だったが、6月は211ブロックにとどまった」と述べた。悪天候による電力抑制や、テキサス州ガーデンシティ拠点での嵐による損傷修復のため、古い機材を一時的に使用したことが要因と説明した。

クリーンスパークは唯一の増加企業に

一方、クリーンスパークは6月のビットコイン生産量を445BTCと、前月比6.7%増加させた

同社は6月に445BTCを採掘し、売却は8BTCのみにとどめた。6月末時点での保有量は6591BTCに達している。

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