イランがイラクの米軍基地をミサイル攻撃したことを受けて、ビットコイン(BTC)や金(ゴールド)が上昇している。テクニカル分析でおなじみのピーター・ブラント氏は、国際的な危機の時にはチャート分析は意味をなさないと述べた。

ブラント氏はH&Sパターン分析などが記された金のチャートを掲載したものの、チャート分析が無意味である旨を付け加えた。

「チャーティストへ、国際的な危機が起きた時、価格チャートは捨てよう。サポートやレジスタンス水準は何の意味も持たなくなるだろう」

一方、ビットコインに関しては強気相場の始まりかどうかについてチャート分析を継続。数年間続くチャネルの低い境界線のサポートが守られたほか、H&Sも底をつけ、6ヶ月以上に及ぶチャネルを上方に突破しそうだと指摘した上で、次のように述べた。

もし十分な数の仮想通貨文化主義者(仮想通貨のにわかファン)が12月17日以降で振り落とされたのであれば、(ビットコイン強気相場の始まりか?に対する答えは)イエスだ。もし、違うならノーだ

金とビットコインのチャート分析を分けて掲載しているブラント氏は、両者を別物と考えているようだ。

実際、ビットコインは本日午前中に一時8400ドルを突破したものの、現在は若干下落気味となっている。

本当にビットコインは反応しているのか?

コインメトリックスによると、米国国防省がイランの革命防衛隊の司令官を殺害したと発表した約3時間後にビットコインが反応した。

(出典:CoinMetrics「イラン司令官殺害とビットコイン」)

司令官殺害の一報を受けて、中東の供給網混乱を意識して原油価格、地政学的なリスクからの逃避資産として金(ゴールド)が急騰。先週末に状況が悪化するに従い、勢いをつけた。コインメトリックスは、ビットコインが3時間遅れて上昇したことについて「不確かな関係性や情報拡散スピードの限界が考えられる説明となる」と指摘している。

(出典:CoinMetrics「イラン司令官殺害とビットコイン(オレンジ)、原油先物(水色)、金先物(緑)」)

一方、ここ1週間でプライバシー系の仮想通貨であるモネロ(15%プラス)、ダッシュ(14%プラス)やジーキャッシュ(5%プラス)が上昇した

【関連記事:【速報】イランが米国本土やドバイ、イスラエル攻撃を脅迫|仮想通貨ビットコイン上昇、金1600ドル突破

【関連記事:【速報】イラン、イラクの米軍駐留基地にミサイル攻撃=報道|仮想通貨ビットコインは上昇

【関連記事:「イランと戦争になればビットコインはムーン」安全資産説が復活