ビットコイン・ゴールド(BTG)が51%攻撃を受けて7万ドル(約760万円)分が二重支払いされた。MITのデジタル通貨イニシアティブ研究者であるジャームス・ラブジョーイ氏がGitHubで報告した。しかしビットコイン・ゴールドの価格は上昇している。

ビットコイン・ゴールドは、ビットコインのハードフォークで誕生。現在の時価総額は34となっている。

ラブジョーイ氏によると、1月23日と24日に10ブロック以上にわたってネットワークで分岐が生まれる現象である「再編成」が起きた。

51%攻撃は、1つのグループや実体が半分以上のハッシュパワーをコントロールすることで、コンセンサスを取らずに過去の取引を覆したり二重支払いを認めたりすることを指す。

23日、14のブロックが取り除かれて13のブロックが新たに追加された。この際、1900BTG(約200万7000円)が二重支払いされた。24日にはさらに15のブロックが取り除かれ、16ブロックが追加。5267BTG(約580万円)が二重支払いされた。

しかし、51%攻撃を受けてビットコイン・ゴールドの価格は急騰。過去24時間で8%以上も上昇している。

【関連記事:正体不明のハッカー、仮想通貨ヴァ―トコインに51%攻撃

【関連記事:仮想通貨ビットコインキャッシュ、ハッシュレートを正体不明マイナーが50%以上コントロール

【関連記事:ブロックチェーンの共同発明者が称賛した「モバイルベースの仮想通貨」とは一体?

【関連記事:仮想通貨ビットコインキャッシュに51%攻撃、2つのマイナーが不正防止のため実施か

【関連記事:「仮想通貨ビットコインキャッシュの取り扱いを廃止」SBIバーチャル・カレンシーズが発表|51%攻撃の可能性など指摘

【関連記事:仮想通貨イーサリアム ・クラシックに51%攻撃か 
開発者側は否定

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン