「ブロックチェーンの創始者」が称賛 ― モバイルベースの仮想通貨基盤と、利潤追求を超えた、すべての人にとってより良い世界の創造を目指す長期戦略

世界的科学者のスコット・ストルネッタ博士は、暗号学者としても有名だ。1991年、博士は、ブロックチェーン技術の発明に期せず貢献した。博士の論文がサトシ・ナカモトのビットコインに関するホワイトペーパーで引用されたのだ。「日本語を話せる先見性のある人物」として、匿名のビットコイン発明者の正体は、実は博士自身なのかもしれないという憶測も飛んだ。

銀行口座がなくても、スマートフォンによる資金のやり取りを可能にする - デジタル決済の新時代を目指しているエレクトロニウム(ETN)を評価して、ストルネッタ博士は同社が最終消費者に価値を提供しようとしていることに感銘を受けたと述べた。これは通常の仮想通貨プロジェクトでは考えられない動機である。

ストルネッタ博士によると、エレクトロニウムの魅力は、「規制を破壊しようとするのではなく、規制と共存しようとしていることだ」という。さらに、同社は「いまだ仮想通貨の恩恵を受けていない人々」のために、様々な実用に力を入れているという。

博士は長期的な成功を目指しているまさに「信念ある仮想通貨フリーク」。政府や規制当局を取り込み、消費者に今すぐ価値を与えられる実用的なアプローチを採用することが、「広大なブロックチェーンの世界における、探索の成功の秘訣だ」と述べた。

銀行口座を持たない人々のために

世界銀行の調べによると、世界中でおよそ17億人の人々が銀行口座を持たない非銀行利用者層で、日常的な金融サービスが利用できない状態にいる。このモバイルベースのソリューションは、ETNを利用し、本人確認(KYC)やマネーロンダリング対策、さらに第5次マネーロンダリング指令(AMLD5)に最初に準拠した仮想通貨だと同社は胸を張る。「Proof of Responsibility(PoR)」プロトコルを利用した独自のモデレーテッド・ブロックチェーンにより、ETNは51%攻撃に対して強い耐性を有する。仮想通貨は直接、または付属のアプリを使って、瞬時にリモート転送することが可能だ。パンや牛乳、携帯電話の支払い手段としても利用できるように、通貨の保持も考慮して設計されている。また、今年後半にローンチ予定のフリーランサー向けのオンラインマーケットプレイス、GigFairでは非銀行利用者層がデジタルスキルを習得してそのスキルを「販売」し、銀行口座がなくても報酬を受け取ることができる仕組みが計画されている。

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エレクトロニウムは、銀行口座を持たない人だけでなく、すべての人にとって利益になると主張している。エレクトロニウムによって初めて電子決済の手段を手に入れる人は世界の人口の5分の1に達し、新たな需要と収益の流れが生み出されるのだという。小売業者がイノベーターとなって、地域社会でのアクセスを改善することも考えられる。その際、同社にとって、規制を受け入れることは重要な戦略だ。規制をクリアすることで、政府や企業の信頼を得れば、利用者増大の決定的な要素となるからだ。

この決済プラットフォームは、この1年でFacebookやTwitterよりも急速にユーザー数を獲得したと報告されている。現在、エレクトロニウムはGoogle PlayとAppleのApp Storeでアプリをリリースしており、登録ユーザー数は320万人以上、ソーシャルネットワーク上のフォロワー数は合計30万人以上にのぼる。

ビットコイン vs. エレクトロニウム

ストルネッタ博士にとって、エレクトロニウムのセールスポイントは、銀行口座を持たない人たちにモバイルデバイスで決済可能なシステムを提供するだけではない。決済システムとギグエコノミーの組合せの妙もまたセールスポイントなのだ。これは、博士が「ニーズに基づかないソリューション」と言い切ったビットコインとは対照的だ。

エレクトロニウムへの需要を示す有力な証拠がある。エレクトロニウムはすでに南アフリカで普及している。さらに、ブラジルで急成長しているエレクトロニウムのコミュニティでは、ETNのマイニング報奨金で、サードパーティの通話時間とデータプロバイダを買い取ることで、携帯電話の機能を強化することができる。同社のチームによると、ETNは「現存する最も安全で最も環境にやさしい仮想通貨」であり、同社は開発途上地域の消費者ニーズに合わせて、60ドルのMIスマートフォンを独自に開発した

同社によれば、今後数ヵ月のうちに他にも多数の実用例が公表され、世界中で仮想通貨の採用が進むという。