ここに述べられている見解や意見は、あくまで筆者/寄稿者のものであり、必ずしもコインテレグラフおよびコインテレグラフジャパンの見解を反映するものではありません。あらゆる投資や売買の動きはリスクを伴います。意思決定の際には、ご自身でリサーチをお願いいたします。

 経済制裁を受けるベネズエラが発行する仮想通貨ペトロのプレセールが2月20日に始まった。1億ペトロを発行して6400億円調達する予定で、これまでに約785億円調達したようだ

 また同様に米国からの経済制裁を受けるイランも独自の仮想通貨の発行を検討しているようだ。

 だがこういった試みが上手くいってしまうと、米国を中心に先進国は黙ってはいないだろう。

 どちらにせよ仮想通貨自体は今後も投資家に大きなチャンスをもたらすだろう。最近でもビットワイズ アセット マネジメントでR&D部門副代表を務めるマット・フーガン氏はETFを全部売り払い仮想通貨に投資したそうだ。  

BTC/USD ビットコイン/ドル

 前回の分析で上昇チャネルの下限を割ると9500ドルまで下げるかもしれないとしたが、実際そうなった。23日、ビットコインは9736.32ドルまで下げた。

BTC

 重要なサポート地点からリバウンドしたのは良いサインであり、下値では買いたい人がいることを示している。50日間標準移動平均線と上昇チャネルの下限が重なる11200ドルが最初の関門となる。

 だがここを超えると12200ドルが最後のテストとなる。そこを抜けるとポジティブ展開となる。

 アグレッシブなトレーダーは9400ドルにストップロス注文を置いて10300ドルでロングポジションを作り始めて良い。11200ドルを抜くのに苦労するようであればポジションの半分を手仕舞いしよう。残りは12000ドルまでの上昇を見込んで、適切なストップロス注文を付けて持っていよう。だがこれは高リスクなトレードなので、通常の半分のポジションサイズで行おう。

 9500ドルを割ったら弱気派が勢いを増すだろう。     

ETH/USD イーサ/ドル

 780ドルまでの下げ予測も的中した。23日に787ドルまで下げた。

ETH

 重要なサポート地点からの反発は良い兆候だが、20日平滑移動平均線と50日間標準移動平均線で固い抵抗を受けるだろう。

 アグレッシブなトレーダーは830~850ドルまでの下げでロングポジションを作り始め、ストップロス注文を770ドルに置こう。目標値は1000ドルだが、まずは900ドル付近での値動きを見よう。

 このレジスタンス線を抜くのに苦労するようであれば、ストップロス注文を損益分岐点まで引き上げ、ポジションの半分を手仕舞うのが良いだろう。

 だがこれは高リスクのトレードとなるので、通常の半分のポジションサイズで行おう。

BCH/USD ビットコインキャッシュ/ドル

 ビットコインキャッシュも予想通り下落した。1200ドルを割って、1168.3636ドルの日中底値を付けた。

BCH

 重要なサポート値である1150ドルを割ると854ドルまで下げる可能性が高い。

 ここからの反発は20日間平滑移動平均線のある1400ドル、そして50日間標準移動平均線とトレンド線のある1680ドルで抵抗を受けるだろう。

 ビットコインキャッシュはここ数週間アンダーパフォーマーとなっているので、他の強い仮想通貨をトレードしたい。   

XRP/USD リップル/ドル

 ストップロス注文を置いていた0.95ドルを割り0.85112ドルの日中底値を付けた。現在0.87ドルに重要なサポートがある。ここを割ると下値を試すだろう。

XPR

 現状レベルでの反発は20日間平滑移動平均線と1.22961ドル付近で抵抗を受けるだろう。

 これら二つのレジスタンスを抜けない限り、弱気傾向が続くだろう。

 もう一つの可能性としては、0.87~1.23ドルのレンジ内で数日間値固めするシナリオだ。

 現在買い条件は揃っておらず、トレードは推奨しない。

XLM/USD ステラ/ドル

 22日、ストップロス注文が発動し0.34884075ドルで手仕舞うこととなった。現在0.30~0.35ドル圏で踏み留まっている。

XLM

 チャネル内に戻れば弱気展開となる。上値で抵抗を受ける地点は0.41ドル、20日平滑移動平均線と50日間標準移動平均線だ。

 0.48ドルを上抜けすれば強気転換となり、買いを模索することになる。それまでは様子見するのがベターだ。  

LTC/USD ライトコイン/ドル

 22日、210ドルに設定していたストップロス注文が発動した。23日には184.577ドルの日中底値を付けた。LTC

 だが前回の分析でも述べたように、ライトコインは現在、主要仮想通貨の中でも強い部類に入る。20日平滑移動平均線と50日間標準移動平均線以上で推移しており、どちらも強気クロスオーバーを形成している。これはポジティブ展開だ。

 現在進行中の反発はトレンド線で抵抗を受ける可能性が高い。200ドルに向かう下げは買いのチャンスとなる。その場合は170ドルにストップロス注文を置こう。

 トレンド線を上抜けすれば、240ドル、そして260ドルまでの上昇もあり得る。

ADA/BTC カルダノ/BTC

 RSI値をみると「売られすぎ」圏にあったので、リバウンドを予測していた。だがこの分析は間違っており、カルダノはここ数日間狭いレンジ内で推移している。

ADA

 0.00003033を割ると次のサポートのある0.0000246まで下げる可能性が高い。

 0.00003033で持ちこたえると、0.00004070まで反発するかもしれない。アグレッシブな短期トレーダーは0.000033を抜けたところで買っても良いだろう。だがその場合通常の半分のポジションサイズで行おう。

NEO/USD ネオ/ドル

 重要なサポートのある120ドルを割り、107.97ドルの日中底値を付けた。だが23日の下落局面では買いが出ており、現在回復基調にある。

NEO

 20日平滑移動平均線と水平線のある120ドルに固いレジスタンスがある。ここより上では50日間標準移動平均線と下降トレンド線がある125ドルが強い抵抗になるだろう。

 120~126ドル圏の抵抗を上抜けするとポジティブ展開となり140ドル、170ドルまで上げる可能性が出てくる。

 レジスタンス圏を抜けなければ、100ドルまで下げるかもしれない。

 126ドル以上で4時間以上推移できればロングを入れても良い。

EOS/USD イオス/ドル

 弱気三角持ち合いが続いている。このパターンは7.5ドルを割ると完成する。

EOS

 22日、23日と7.5ドルで持ちこたえている。ここを割ると5.7917ドル、そして3.4ドルまでの下げもあり得る。

 一方で下降トライアングルの上限と20日平滑移動平均線のある9.27ドルを上抜けすると弱気シナリオは無効となる。

 9.5ドルを超えて推移できればポジティブ展開となる。それまでは弱い動きが続くだろう。