ベネズエラのマドゥロ大統領が、「ペトロ」に続き「金」備蓄に裏付けされる第二の官製仮想通貨の発行をほのめかした。国営テレスールが党イベントにおける大統領発言として伝えた。

 大統領は「ペトロは石油に裏付けされた世界で他に類を見ない仮想通貨だ。そして皆を驚かせるニュースがある。さらにパワフルな、金に裏付けされた『ペトロ・オロ(ゴールド)』を来週立ち上げる予定だ」と述べたという。

 ペトロICOは今月20日に始まり、マドゥロ大統領のツイッターによると7億3500万ドル(約786億円)が集まったとされている。

 一部のベネズエラ国民はツイッターで#ペトロと共にある未来というハッシュタグを使って同コインの発行を支持している。

 あるユーザーは「あらゆる干渉に反対、経済戦争に反対、封鎖に反対。平和とベネズエラのために」と述べている。

 ベネズエラは現在激しいインフレに直面しており、自国通貨であるボリバルはその価値の約96%を失っている。