ビットコイン(BTC)のパフォーマンスが、11月の米国大統領選挙を控える投資家にとって非常に強気の状況を作り出していると、ヴァンエックのデジタル資産リサーチ責任者であるマシュー・シーゲル氏が10月28日にCNBCに語った。

「我々の見立てでは、これは選挙に向けたビットコインにとって非常に強気な状況だ」とシーゲル氏はのべた。

「2020年にも同じパターンを見た。ビットコインは静かで、勝者が発表された後に高いボラティリティで急騰した」

ビットコインの現物価格は10月28日に69000ドルを突破し、選挙に向けて過去最高値への押し上げを示唆している。

「ビットコインは過去1年間で100%上昇している」とシーゲル氏はのべた。「最近の57000ドルからほぼ70000ドルへの上昇は、トランプ氏の賭けサイトでの勝率向上と関連しているようだ」とも語った。

Source: VanEck

元米国大統領ドナルド・トランプ氏は、ポリマーケットやカルシなどの賭けプラットフォームで、かなりの差で大統領選に勝利することが期待されている。

これらのプラットフォームは、10月28日時点でトランプ氏の勝率をそれぞれ62%と66%としている。11月の選挙では、共和党候補のトランプ氏が「アメリカを世界の仮想通貨の中心にしたい」とのべたのに対し、民主党のカマラ・ハリス氏は業界について比較的静かだ。

「トランプ氏はより仮想通貨支持者と見られているが、ハリス副大統領はあまり関心を示していない」とシーゲル氏は指摘。誰が勝つかにかかわらず、インフレの上昇はBTCや他のコモディティに利益をもたらすと、ヘッジファンドマネージャーのポール・チューダー・ジョーンズ氏が10月22日にCNBTCに語った。

「私はおそらく金、ビットコイン、コモディティ、ナスダック(テクノロジー株)のバスケットを持っており、債券はゼロだろう」と、ヘッジファンド「チューダー・インベストメント・コーポレーション」を設立したジョーンズ氏はCNBCの「スクワーク・ボックス」で語っている。

Source: Federal Reserve

7月24日の報告書によれば、ヴァンエックはBTCが2050年までに1枚あたり約290万ドルに達する可能性があると予測している。これは、貿易決済の担保として、また中央銀行の準備金としての分散型通貨の需要が大きくなることによるものだ。「我々はビットコインが2050年までに中央銀行によって保有され、世界貿易で使用される準備資産になる可能性があると想定した長期モデルを持っている」とシーゲル氏はのべた。

「ビットコインが世界の中央銀行準備金で2%の比重に達した場合、我々のモデルはビットコイン1枚あたり約300万ドルの価格を予測している」

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