ポーランドの仮想通貨取引所ビットベイ(BitBay)は、マネーロンダリングの懸念から匿名通貨モネロ(XMR)の上場を廃止すると発表した。11月29日にXMRの預け入れを停止。来年2月19日で取引のサポートを終了する。

ビットベイは「認可された取引として、マーケットの標準に従う必要がある」とし、マネーロンダリングの懸念からモネロのサポートを終了するとしている。またそのことでユーザーにとっても、便益があると述べている。

「市場の基準と規制を順守することにより、取引所を利用するクライアントに法的安全性と利便性を提供し、友好的な銀行システムや決済オペレーターとの関係にもつながる」

ビットベイは来年2月19日に取引サポートを終了し、その後はすべての売買注文がキャンセルされる。ユーザーに対しては来年5月20日までXMRを引き出すよう求めている。

Coin360のデータによると、ビットベイは24時間の取引量では世界90番目に位置する取引所だ。記事執筆時点では、取引所の1日あたりの取引高は約2,070万ドルだ。

匿名通貨に対して取引所側が上場廃止などの措置を世界的に取るようになっている。マネーロンダリング対策の政府間組織FATF(金融活動作業部会)の仮想通貨ガイドラインに対応するためだ。

今年9月、仮想通貨取引所OKEx韓国は、モネロなどの匿名通貨を上場廃止にすることを発表。韓国の取引所アップビットも6つの匿名通貨を上場廃止するとしている

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン