仮想通貨取引所大手のバイナンスは、9月の仮想通貨相場に関するレポートを発表し、ビットコインと比較してアルトコインがよくやっているという見解を出した。
バイナンスは、仮想通貨相場の先週の暴落以降、アルトコインの出来が良いと指摘した。
「BTCのドミナンス(時価総額全体における割合)は現在68%ほどだ。我々は当初、ビットコインの突然の急落によってビットコインのドミナンスが上昇するとみていた。しかし、歴史的なケース(すなわち、アルトコインがBTCよりも下落するケース)と異なり、アルトコインはビットコインより下落しなかった」
バイナンスは、ステーブルコインとのペアが増えたことが背景にあるかもしれないと分析している。
ビットコイン投資家はまだ怖がっている?
バイナンスのOTC(店頭)取引デスクによると、多くのトレーダーはビットコインが1万ドル付近で推移している時にビットコインのポジションを止めた。8000ドル付近に急落してからまだ日は浅いものの、「押し目買い」の兆候がみられないという。
「多くのトレーダーがBTCが1万ドルのレンジに戻るのかどうか自信が持てない状況を示しているようだ」
バイナンスは、今後、ビットコインのドミナンスが注目と指摘した。
既報の通り、ビットコイントレーダーの心理的なサイクルはまだ最低水準まで下がっていないという見方も出ている。
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10月の注目事項
またバイナンスは、10月の注目事項として、次の3つをあげた。
・イーサリアムのガス手数料は上昇し続けるのだろうか?
・テレグラムの独自ブロックチェーンTONは立ち上がるのか?
・ビットコインのドミナンスは、どうなるのだろうか?
バイナンスは、全体的には「10月はエキサイティングな月になる」と楽観的にみている。
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