バイナンス創設者のチャンポン・ジャオ氏(通称CZ)が、2月の判決まで米国に留まるよう命じられた。連邦裁判官は、バイナンス元CEOがアラブ首長国連邦(UAE)に戻ることを許可すると逃亡のリスクが高まると判断した。

12月7日、シアトル地方裁判所のリチャード・ジョーンズ判事は、ジャオ氏に対し、2024年2月23日の判決日まで米国に留まるよう命じた。彼は11月21日にマネーロンダリングで有罪を認め、最大18ヶ月の懲役に直面している。

「被告は海外に莫大な資産と財産を持ち、米国とは結びつきがない」とジョーンズ判事は記述し、ジャオ氏が米国に戻らないことを決定した場合、「彼の帰還を確保できない」と述べた連邦検察官の主張に同意した。

「彼の家族はUAEに住んでおり、UAEで彼は特別な地位を持っているようだ。このような状況の下、裁判所は被告がUAEに戻ると逃亡する可能性がないことを明確かつ説得力のある証拠で証明していないと判断する」とジョーンズ判事は付け加えた。

「上記の理由に基づき、裁判所は政府の申立てを認め、被告は有罪認定から判決までの期間、米国本土に留まることとする」。

ジャオ氏は現在1億7500万ドルの保釈金を支払っており、ジョーンズ判事は「その保釈金は政府の手の届かない資産で大部分が構成されているように見える」と述べた。

彼は保釈条件がジャオ氏に米国内で自由に移動し、家族が彼を訪れることを許可していると付け加え、「被告の自由に対する負担はほとんどない」と述べた。

11月、バイナンスとジャオ氏は43億ドルで米国の規制当局と和解し、無許可の資金移動業務を行い銀行秘密法に違反したことを認めた。和解によりジャオ氏はCEOを辞任した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン