要点:

  • ビットコインは週末の上昇が失速し、週足終値の焦点は11万4,000ドルに。

  • イーサリアムは最高値更新後も注目の的となり、クジラがBTCからETHへ資産を移動。

  • ビットコイン先物のCME窓が上方向に残り、短期的な新たなターゲットに。

ビットコイン(BTC)は日曜日の週足終値に向けて「重要な」価格水準を意識しながら推移し、週末の上昇は失速した。

BTC/USD one-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

ETH上昇が主役に、ビットコインは落ち着いた推移

コインテレグラフ・マーケッツ・プロとトレーディングビューのデータによると、BTC/USDは11万4,000ドル付近へ推移した。

週末は金曜日の急騰(外部要因による11万7,500ドル近くまでの上昇)後、小動きとなった。

この急騰は、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長がジャクソンホール経済シンポジウムで9月の利下げ再開を示唆したことに起因する。

仮想通貨市場はリスク資産とともに大幅に上昇し、最大のアルトコインであるイーサリアム(ETH)は新たな最高値を更新した。

ETH/USD one-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

現在の市場構造を踏まえ、注目はETHに集中している。

人気トレーダーのBitBull氏は最新の分析でXのフォロワーに「ETHは4,600ドル超えでの週足終値を強く狙っている。これは強気トレンドがダマシでないことの大きな確認となる」と述べた。

「ETHが4,600ドル以上で週足を終えれば史上最高の週足終値となり、来週にかけて5,200〜5,500ドルへの上昇の舞台が整う」と同氏は付け加えた。

ETH/USDT one-week chart. Source: BitBull/X

仮想通貨分析企業アーカムのデータを引用し、XアカウントのLookonchainは、長期間動きのなかったBTCがETHに交換される複数の取引を確認したと指摘した。

BitBull氏はクジラのイーサリアム需要を「攻撃的」と表現。

「ETHは4カ月で300%以上上昇しているにもかかわらず、クジラの動きは衰えていない。まだ上昇は終わっていないようだ」と同氏は別の投稿で述べた。

イーサリアムとビットコイン、新たなCME窓に直面

一方で、人気トレーダー兼アナリストのRekt Capital氏は、ETH/USDがCMEのイーサリアム先物市場に残っていた窓を埋めたと指摘した。

ビットコインについては、週末の値動きによって生じた窓が注目されている。

トレーダーのDaan Crypto Trades氏は「金曜日の大規模な上昇の後、BTCの週末は全体的に落ち着いていた。もしこの水準で月曜を迎えれば、大きな窓ができるだろう」とまとめた。

「これまでの記録を見る限り、ほとんどの窓は月曜日に埋められてきたか、そもそも窓が開かなかった」
BTC/USDT 15-minute chart with CME gap. Source: Daan Crypto Trades/X

先週、Rekt Capital氏は11万4,000ドルを「ビットコインの週足終値における重要水準」と位置づけた。

コインテレグラフの報道によれば、一部の市場関係者は歴史的なパターンに基づき、9月にイーサリアムが調整する可能性も指摘している。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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