バイナンスは、インドの仮想通貨取引所ワジールXのハッキングについて、自社に責任はないと主張した。
ワジールXでは7月にハッキング被害に遭い、2億3000万ドルの仮想通貨が不正流出した。ワジールXは、バイナンスがワジールXを買収・管理しているとして、バイナンスが債権者への補償責任を負う可能性があると主張した。
この主張に対し、バイナンスは9月17日に公式声明を発表した。
「彼らが責任を転嫁しようとする試みは失望的なごまかし戦術だが、ここで対処すべき明白な問題から誰も目をそらすべきではない。それは、ワジールXのチームが自らの管理下で失われたユーザー資金について責任を問われる必要があるということだ」
「バイナンスはワジールXを買収していない」
バイナンスの公式声明によると、最初の大きな誤りはバイナンスがワジールXを買収したという点に関するものだ。
バイナンスはワジールXを購入する可能性を探っていたが、その買収は実現しなかったという。
「バイナンスはワジールXを買収も管理もしていない。両者間で契約は締結されたが、ゼッタイ社が義務を果たさなかったため、提案された取引は成立しなかった。バイナンスは、疑惑のハッキングの前、最中、後のいずれにおいても、ワジールXを所有、コントロール、または運営したことはない」
バイナンスは、ワジールXはインドの規制当局に登録されたインド法人であるザンマイ・ラボ社によってコントロールされていると付け加えた。
ワジールXとバイナンス:関係の明確化
ゼッタイ社の主要な所有者は、ワジールXの共同創設者兼CEOであるニシャル・シェッティ氏だ。
バイナンスによると、シェッティ氏はゼッタイ社とバイナンス間の進行中の紛争について「いくつかの不正確な発言」を行ったとしているという。
「シェッティ氏の主張から、彼が責任をそらし、バイナンスがサイバー攻撃の結果としてワジールXのユーザーや債権者が被った損失に何らかの形で責任があると主張しようとしていることが明らかだ。これは事実ではなく、そのような示唆は大きな誤解を招くものだ」
バイナンスは、バイナンスがゼッタイ社に対する請求に責任を負うという主張には「法的根拠がない」こと、またバイナンスはワジールXのユーザー規約の一部ではないと付け加えた。
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