仮想通貨取引所バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)は19日、仮想通貨動画メディア「BLOCKTV」のインタビューで、ビットコインの現在の価格に半減期は織り込まれていないと話した。世界最大の仮想通貨取引所のCEOは半減期に向けて、価格はまだまだ上昇するとみているようだ。
CZ氏は歴史的にみて、ビットコインの半減期が価格にポジティブな影響を与えてきたと説明。一方で、こうした前例が今回も必ずしも当てはまるとは限らないとした。
CZ氏は仮想通貨の価格は生産コストではなく、需要によって決定されると強調。半減期が訪れると、現在のブロック報酬が12.5BTCから6.25BTCと半分になる。マイナーが採掘にかかるコストを下回る価格で売ろうとはしないと考えられるため、マイナーが同じ報酬を得るために倍の労力が必要になり、この労力が価格に反映されるとした。
需要増と供給減がビットコイン価格上昇
さらにCZはブロック報酬が半分になることによるインフレの低下が価格上昇に寄与すると予測。ビットコインの生産性の低下とともに、ビットコインコミュニティにユーザーが増加することで上昇圧力になると指摘した。
「需要サイドは増加し、供給サイドは減少する」
一方で現在1万ドルを行ったりきたりしている価格については、しばらくは1万ドル付近に強いレジスタンスが機能すると主張。「重要なラウンドには心理的なバリアーがある。1万ドルは重要なラインだ。そのため、この価格帯で少しの間は上下を繰り返すだろう」と話した。
半減期には強気予想続く
半減期まで3ヶ月を切った中で、今後、価格が上昇するとする声は他にも聞かれる。
コインテレグラフのマーケットアナリストであるキース・ウェアリング氏はビットコインのゴールデンクロスを根拠に今後2ヶ月で2万6000ドルに到達する可能性を指摘。さらに、米国の仮想通貨投資会社ギャラクシー・デジタル創業者のマイク・ノボグラッツ氏は過去最高の2万ドルに再びトライすると予想している。
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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン