仮想通貨ビットコインキャッシュ(BCH)は5月15日のハードフォークで2つのブロック再編成(リオルグ)が起きた結果、3392BCH(約1億4800億円)の二重支払いが発生していた。仮想通貨取引所ビットメックスが24日に報告書を発表した

報告によると最近のBCHのハードフォークは、3つの相互に絡み合った問題が発生していた。まずは、バグの発生によりマイナーが、空のブロックを作ることになった。

そして、空のブロックに対して「ハードフォーク前のオリジナルのチェーンでマイニングをしようとしていたかもしれない」マイナーが懸念。コンセンサス・チェーンの分裂が起きることになった。

さらにセグウィットのアドレスに事故で送られた資金を取り戻す計画があったが、上記の事態に対処するためその計画は台無しになった。

ビットメックスは、こうした事態が意図的でコーディネートされた2つのブロック再編成につながったと分析。取引を巻き戻す間、約2293BCHが二重支払いされたと述べた。ただ、唯一の被害者は「最初の盗人」だけだったかもしれないという。

ビットコインキャッシュのハードフォークを巡っては様々な問題が指摘されており、25日には2つのマイナーが51%攻撃を行って不正に対応したと報じられた。

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版