バハマの中央銀行は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)である「サンドダラー」が1週間以内にウォレットプロバイダー間での完全な相互運用性を実現できる予定であると発表した。

バハマ中央銀行の最近の声明によると、9つの決済サービスプロバイダーがサイバーセキュリティ評価を完了させ、CBDCの配布を許可されている。3月31日までにこれら決済サービスプロバイダーと中央銀行とが協力し、相互運用性を完了させる予定という。

2020年10月、サンドダラーはパイロット段階を終えて、正式に立ち上がった世界初のCBDCだ。中央銀行デジタル通貨派、リリース時にすべてのバハマ市民が使用できるようになっていたが、商業銀行システムとの統合は段階的に展開されていた。

「中央銀行は、デジタルインフラと商業銀行システムの技術的統合を間もなく完了させる予定だ。これにより、バハマ自動決済機関を介して、ウォレットと銀行預金口座の間のリンクが確立され、両方向への資金送金が可能になる」

これまでに4つの送金事業者、3つの決済サービス機関、1つの信用組合、1つの商業銀行が決済サービスプロバイダーとして許可されている。これらの機関が、独自のモバイルウォレットや中央銀行が開発したアプリを通じてサンドダラーを提供できるようになる。

バハマ中央銀行はまた、消費者保護に焦点を当てた決済サービスプロバイダー向けの新しい規制案も発表している。この規制案は5月1日までに正式化される予定だ。

「規制案は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)にリンクされたサービスを提供する決済サービスプロバイダー(PSP)を管理する既存の法律的枠組みを強化することを目的としている」と、説明している。