仮想通貨(暗号資産)に対応したオーストラリアの資金調達プラットフォームであるスタックス(Stax)は、同社顧客のウエスト・コースト・アクアカルチャー・グループ(WCA)が仮想通貨を受け入れるオーストラリア初の新規株式公開(IPO)を行うと発表した。
WCAの公募に参加する投資家はテザー(USDT)かオーストラリアドルを使って、株式を購入できる。仮想通貨は、ビットコインやイーサではなく、価格の安定性からテザーが選ばれたという。
コインテレグラフに対して、スタックスのケニー・リーCEOはステーブルコインは他の仮想通貨のようなボラティリティがないという利点があることから選ばれたと強調した。
「IPOでのテザー受け入れは、オーストラリアでの変革的な動きであり、仮想通貨の普及にとって重要な一歩となる。これはオーストラリアの資本市場の未来に道を開くものだ」
リー氏はスタックスが今後、テザー以外のステーブルコインのサポートを検討していると明らかにした。
WCAはマレーシアのランカウイ島で、大規模な海洋養殖場を運営している。主にシンガポールや香港、マレーシアの卸売、小売向けに新鮮な魚を養殖している。今回の資金調達は新たな孵化場や保育施設の購入など拡張資金に充てられる。
WCAは1000万株から1400万株を0.50ドルで公募している。最低目標額は500万ドル。
今回の増資後にシドニー証券取引所に上場する予定で。11月19日に取引を開始するという。
SSXのマイケル・ゴーCEOは、テザーを受け入れる資金調達を支援したスタックスを称賛し、次のように述べている。
「これはオーストラリア市場では初めての、歴史的な発展であり、特に企業が成長するための資金調達の未来を決定づけるものだ」
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン