電気自動車メーカーのテスラは、4日前に15億ドルのビットコイン購入を発表して以来、時価総額が550億ドル以上減少してしまった。

月曜のテスラの発表以来、テスラ株は約7%下落して、現在は811.66ドルで取引されている。時価総額は8346億ドルから7790億ドルまで下落した。

株価下落の理由はビットコイン購入以外かもしれないが、ベイカーアベニュー・ウェルス・マネジメントのチームストラテジストであるキング・リップ氏などは、テスラの準備金の8%を不安定な資産にすることは不必要なリスクであると指摘している。

「ビットコインへのエクスポージャーにより、テスラ株にボラティリティが追加される。これはテスラよりもビットコインの方が勝っている」

テスラ株は金融アナリストの見解に従わない傾向がある。金融メディアのバロンズは、テスラ株を「購入」と評価していたアナリストは全体の40%以下だと指摘している。

バーンスタインの元アナリストでビットコイン懐疑派のゲイリー・ブラック氏は2週間前に、ビットコインをバランスシートに追加した場合、テスラ株を売却すると述べていた。実際、宣言通りに彼はテスラ株からのエグジットをツイッターで明らかにしたが、再び戻ってくるつもりだとも述べている。

その後、ブラック氏はテスラ株の予測を960ドルに修正し、以前の見積もりである1000ドルから40ドル下げた。

イーロン・マスク氏の弟で、テスラの取締役であるキンボール・マスク氏は、彼が持つ株式の5%を2560万ドルで売却している当局への申請によれば、別の取締役であるアントニオ・グラシアス氏も、ビットコイン発表の翌日に15万株以上を売却した。

このタイミングにもかかわらず、これらの売却が最近のビットコイン購入に関係しているかどうかは明確な証拠はない。さらにビットコイン購入が株価にどのような影響を与えたのかは不明だ。今週にはテスラの電気自動車の品質問題について、中国政府と協議するというニュースも浮上した

すべての株式がビットコインにとって不利であるとは限らない。ソーシャルメディア大手のツイッターの株価は、ビットコインを購入する可能性があるというコメントを受けて上昇した。2月10日にCNBCのインタビューの中で、ツイッターの最高財務責任者のネッド・シーガル氏は、ツイッターがビットコインを購入し、従業員の給与に使用することを検討していると発言した。

インタビューの2日後、ツイッターの株価は59.88ドルから68.56ドルまで約15%上昇した。

同様に、マスカ―カードは今週に2021年に仮想通貨決済に対応すると発表した後、株価が4%上昇した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン