今週はフェイスブックの独自仮想通貨プロジェクト「リブラ」のホワイトペーパーが公表されたこともあり、フェイスブック関連の話題が多い週だった。ただ、それ以外にも仮想通貨ビットコイン(BTC)が年初来最高値を記録し、10000ドルを突破したほか、韓国のベースマネーを抜くなど、注目の相場ニュースも多かった。さらに国内取引所への新規参入や業務改善命令なども報じた。1週間の終わりに今週のニュースを振り返っておこう。

フェイスブックの独自仮想通貨関連

今週はやはり何と言ってもフェイスブックの独自仮想通貨「リブラ」のホワイトペーパー発表だろう。これまでに報道ベースだったが、実際に公表され、国内外問わず、大きな話題となった。

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さらに、リブラの発表は他の仮想通貨にも好影響をもたらしたようだ。
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一方でリブラの発表を受けて、中国やインドなど大国での利用ができない地域もある可能性が出てきている。

フェイスブックの仮想通貨リブラ 専用ウォレットがインドや中国などで利用できない可能性

リブラについて、国内での反応は未だ様子見段階で、情報収集に務めている段階であるとみられる。日銀の黒田総裁や、金融庁なども「注意深くみる」「判断しかねる」といった態度だ。

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ビットコインが年初来高値

フェイスブックや米中貿易戦争の影響を受けてか、ビットコインがここにきて、再び上昇。22日にはついに10000ドルを突破した。

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こうしたビットコインの動きは韓国のベースマネーを抜いたり、アクティブなアドレス数が100万という節目を突破するなどさまざまな形で現れている。
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国内取引所の話題

今週はLINEの仮想通貨交換業が来月にも開始されるとの話やフィスコの業務改善命令、コインチェック事件にロシア系の関与が取りざたされるといった国内仮想通貨交換業の話題も多く上った。

金融庁、フィスコ仮想通貨取引所に業務改善命令

コインチェック事件にロシア系関与か、北朝鮮説関与に疑問符=朝日新聞

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